企業と広告
新たな社会的・経済的潮流のなかで、企業は売上げ拡大等の規模拡張主義・生産性向上といった一辺倒の経済理念から、より社会世論への接近を試み、生活環境維持、公害防止思想、消費者の生きがい開発といった基本的な経営思想醸成の土壌をつくりあげてきたことは事実です。
しかし、一方において〃社会悪の根源は企業だ"という走りすぎの発言にたいし、自信をもって、説得力ある思想や方策を適宜に打ち出せなかった企業が数多くあったのも、また事実です。
景気回復とともに、業績に自信と明るい見通しをとり戻した企業が、企業本来の意義や存在価値について、積極的発言をするようになってきた最近の風潮は、それ自体、大変に広告代理店にとっても歓迎されるべきことと思います。